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書道家 松尾泉庭 公式サイト

書道にかける私の思い
書(漢字)は、中国から日本へ渡ってきたのが始まりといわれています。 漢字の文化を持つ 中国で書道が発達し、日本には6 世紀から7 世紀頃、飛鳥時代から奈良時代にかけ、仏教 とともに写経として書道が伝わりました。 書(漢字)の歴史は三千数百年前と言われていま す。 書道は先人が書き記した書物(古典)をそっくりに真似ること(臨書)で学びます。 書き人の技法や書法を習得するには、歴史やそれぞれ時代の背景を学ぶことが大切です。 書の学びの道「書道」は 自分の内面を整え高めながら、心静かに 造形や筆遣いを視覚で捉え文字に顕すことです。 また、書道は古典を臨書することによって基本を習得し、その基本を土台として自由に表現する芸術です。 ホームページでは先に述べた古典臨書をclassic で 古典臨書を土台とした自由な表現の世界をContemporary とCasual の二つに分けて掲載し ています。 どのようにして表現していくか・・・ 書は筆・墨・紙のみを道具としますが表現方法は実に様々です。筆の毛は一般的には馬・ 羊・鼬等ですが太さや⾧さによっても表現は全く変わってきます。筆も紐や木の枝等で作れば、新しい線の表現が生まれます。墨も一般的に売られている墨液も様々ですが、煤か ら作れば煤によって違った色や様々なマチエールが生まれます。紙も一般的には日本・中国の画仙紙を使用しますが厚手のものから薄手のものまで、又、漉き方によって墨との相 性も変わってきます。さらに和紙や楮紙等違った紙を取り入れることによっても表現の幅 は広がりをみせます。画用紙等の洋紙や布に書いても自由な表現が生まれ、書の道具はシンプルでありながら表現は実に無限大です。 書の魅力は、歴史や築いてきた先人の技術を重んじ基本を大切に書と向き合う、その技術 や知恵を自分の中に叩き込み、その一方でそれらを土台として自由に表現としていくこと に最大の魅力を感じています。 Contemporary は線・造形性を主体とした現代的な表現を、 Casual は文字のエッセンスのみを残した自由な表現で作品を掲載しています。 書の学びの道「書道」は 古典を臨書し土台をつくり、更にそれらをベースに自由な表現に繋げることで自身の道を 切り開いていく芸術と言えます。 書に関わり指導していく立場である者として ⾧い歴史と深い技術を生涯をかけて習得していき、次世代へ書道の魅力を伝えていく役割 を担っていると感じています。
令和6年4月

撮影 田口葉子

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