撮影 田口葉子
『古典臨書』自分の内面を整え高めるもの
書道は学べば学ぶほど深く限りなく終わりのない道だと考えます。 書道は基本「墨・紙・筆」といったとてもシンプルな道具でありながら、その表現は実に奥が深く、無限の可能性を秘めた芸術と言えます。 その理由は、書の歴史にあります。 書(漢字)のはじまりは中国で、日本に伝わったのは六、七世紀頃と言われています。 先人が書き記した書物をそっくりに真似ること(臨書)で学びます。 ですが見てそっくりに書くだけでは、芸術にはなりません。 書き人の技法や書法を習得するには、歴史を学びその次代の背景を知ることが必要です。 さらに感じたもの、目で見たものを実際に表すのに高い技術が必要です。 継続して学び感じとることで見えてくる世界がそこにあります。 書の学びの道「書道」は、私にとって日々精進し心を整え素直な心を持ち、 造形や筆遣いを視覚で捉え、秘められた表現力を感じとり書にすることです。 書道は自分の内面を整え高めるものです。

暁書法学院展覧会





